ナイナイ岡村が叩かれていることについて

2020.4.23の「ナインティナイン 岡村隆史オールナイトニッポン」の放送に来たハガキの内容をそのまま転載すると、

コロナの影響で今後しばらくは風俗に行けないし、女の子とHなこともできないと思うので、思い切ってダッチワイフを買ってしまおうかと今真剣に悩んでます

という問いだったわけなんですが、これに対する岡村さんの回答が炎上しています。
そこで、「これに対する回答、本当ならどうあれば、炎上しなかったか?」というのを自分なりに考えてみました。

自分なりの、炎上しないであろう回答

最近のダッチワイフって、ようできてて、結構ピンからキリまであるみたいです。
有名なオリエント工業とかの超高品質で高いのは80万円とか60万円とかで、
安い中国製は10数万円とからしいです。でも中国製といっても、最近は写真を見る限り、かなり品質は良くなってます。
でこれ、買ってしまったら、1体じゃ満足できなくなってしまうと思うんですね、我々のサガとしては。
だって我々風俗野郎Aチームみたいなもんは、風俗のサイトに載ってるお嬢見て、
この娘もいいけど、あの娘もいいなとか、思ってしまう生き物なんです。
安い中国製のダッチワイフを買ったとしても、意外と今中国の技術力はすごいんで、かなりハッピーになれると思うんです。
ただ、中国製の品質でこれなら、オリエント工業どうなんねん、とふと思ってしまうわけです。
本気の本家のやつはどうなってんねん、試さなあかんやろ、と。
でそれで奮発してオリエント工業買ってしまったら、それはそれで、
じゃあまた別の造形のオリエント工業の子が気になってしまうはずなんです。我々みたいなもんは。
となったら、使うお金、合計したらえらい金額です。
そこで考えて欲しいのは、ダッチワイフ作ってるのはだれか、と。
可愛い女の子が作ってるのか、あるいはオッサンが作ってるのか。絶対にオッサンです。
エロいオッサンが作ってるにきまってます。
となるとオッサンにお金落とすのか、それともコロナで困ってる女の子、お嬢にお金を落とすのか、
それを考えると、我々風俗野郎Aチームみたいなもんは、ダッチワイフにお金を落としてる場合じゃございません。
我々の女神、お嬢を助けましょう。お嬢のためにお金を節約しましょう。
今はもちろん行けません。お店もやってません。お嬢の中にも生活に困ってる人、いると思います。
なので、ダッチワイフでお金を失くしてしまうのではなく、我慢して貯めといて、コロナが明けたら、
オキニに会いに行く、あるいは新人も入るやろうからそういうコにお金を落としに行く、
そういうのが人としての誠意なんじゃないかと思うわけです。

以上!

という、あくまでも「ダッチワイフ作ってるオッサンじゃなく、困っているお嬢に還元しようぜブラザー!」というスタンスで回答すれば、炎上しなかったんじゃないかと思うわけです。

これを、「普段風俗をやってない美人さんとラッキースケベ!」的なことを連想することを言ってしまうと、途端に炎上してしまいます。
まあ、わかりますけどね。特に岡村さんってそういうとこあるんで。
ていうか男はみんなラッキースケベ大好きだろうよ!1番目に批判したやつも男って、意味わかんね!って感じです。
自分としては岡村隆史オールナイトニッポンは、ネガティブ発言が多いので、あまり肌に合わなくて聞いてなかったんですが、今回のはちょっと言われすぎでマジ可哀そうだと思ってます。
お金持ってて成功者ではあるだろうけど、やっぱり「かわいそうさん」(by矢部っち)という側面もあるので、そんなに叩く気は起きないけどね・・
めちゃイケで超笑わせてもらったし、岡村のキャラは好きなんだよ。それでいいじゃねぇかよ。

安住紳一郎の日曜天国より 2020.05.03

学校もzoomを用いたオンライン授業
初日の1時間目になんと「体育」の文字
全員体操着に着替えてカメラの前に待つべし!元気な筋肉を見せてくれるのを先生楽しみにしてます!
体操着に着替えなければならないの?と思いながらも、来週の体育が楽しみなのです!

主要5教科から体育になるときの着替えが楽しいんだよね
その着替え自分の家ってつらいわー
着替えの時のみんなとのコミュニケーションが楽しいんだよね
はやいとかおそいとか下から脱ぐとか上から脱ぐとか
やらないの?
男子はやってましたよ
ベロンちょして着替える人
下着まで脱いじゃう人

汗かいてシャワーあびているときに、
誰かがポンプ型のシャンプーを延々とかける
いつまでたっても泡がなくならないなー
「追いシャンプー禁止!」

新入社員の息子がいる方
3月末にPCが送られてきて、研修が始まりました。
はじめのころは社会人になったのがうれしいようで、
12時に降りてきて自分でパスタを作って、「あと30分で俺仕事だからなー、忙しいなー」
4月中旬には「このままここで働くのはなー」との声
でも、お金ってすごい
20日に上半期の交通費を含んだ1ヶ月の報酬が振り込まれた
がぜんやるきになった息子、初任給に我が家全員にプレゼントをしてくれるらしい
「早く欲しいもの決めてねー」と毎日
キッチンタイマーが調子が悪かったら「あ、これも買うね~」
母は「がんばれーがんばれー」と見守っている
男の子は、仕事をはじめると一人前になる
「仕事があるからごめんねー」「打ち合わせがあるからなー」
「有給とか申請できる雰囲気ではないんで働きます」
なかなかね、新入社員4月からね、有給は申請できないよね
あれっ?こんなこと言っちゃいけないんだっけ?
いやいや、個人の権利だから、いいんですよ。
ポリティカルコレクトネス、危ない、ギリギリセーフ? アウトー!

毎日ブログを書くことにしました

自分が頭が悪いことに、ようやく気が付きました。
色々な兆候があったのに、それをスルーしてきた自分がいます。
・アニメや漫画のフレーズを覚えておいて、言い時に使うということがあまりできない
・人を笑わせることが苦手
・人と関わることが苦手
プログラマーになったけれど、結局実力不足でスピンアウトさせられた
・この年齢になって、仕事ぶりが冴えなくなってきた
・自分の今に満足してしまっていて、向上心がなくなってきた
・周りの人とうまく交流できない
・自分がまじめすぎるのが嫌になる
・配偶者や家族ともぎくしゃくするときがある
・雑談が苦手

ただ、それらに気付いて、できることが増えてきた面もあります。
・面白かったことをメモっておいて、後からそれを話すということをするようになった
・自分自身のダメなところに目を向けて、直視できるようになった
・誰かに対してプレゼントやお裾分けをするということを意識するようになった
・自ら話しかけることを意識するようになった

元々、以下はできていた
・顧客対応は問題なくできる
・問題解決に寄与することはできる
・本を読んだり学習することは好き
・一人で何かをしたり、狭いコミュニティでコミュニケーションを取ることはできる
・人は大好きで、異性も大好きではある

なので、これからできるようになりたいこととしては、
・有名漫画を読んで、フレーズを面白がる、どんどん使ってみる
・面白かったこと、面白いことをもっと貪欲に追及してメモって、人と話すときに使う
・毎日ブログを書いて自分を成長させるように取り組む
・人間関係を良好にするように、プライドは脇にやって、リスクを取って、相手に尽くす
・向上心を発揮して、もっと高みを目指す
・プレゼントや、誉め言葉や、ポジティブな影響を贈る
・いい笑顔を見せる
・ポジティブな言葉を使う
・気になった人に話しかける、メッセージを送る、返信をする、コメントを書く
・社交的になりたい願望があるので、なかなかできない自分だけど、ちょっと行動を変えてみる

ということで、ぼちぼち頑張っていこうと思います。

浜崎あゆみの人気が低迷した理由

10年くらい前、2006年頃はまだ浜崎あゆみの人気絶頂期が続いていたと思う。

 
しかし、彼女の結婚やら離婚やら、美しかったビジュアルの多少の経年劣化や、ヒット曲が生まれないなどで、かつての人気を維持できなくなった。
 
安室奈美恵も似たような経緯で絶頂から凋落し、低迷した。でも返り咲くことができた。
 
浜崎あゆみになぜそれができなかったのか、あの凄まじい数いたはずのファンは、なぜ離れてしまったのか?
音楽シーンやファッションシーンをリードしてきた彼女が、それをリードし続けることができなくなったのはなぜなのか?
 
安室にできて、浜崎にできないことは何なのか?
 
自分は、浜崎あゆみの人気がなくなったのは「子供を作らなかった」ことが一番の理由であると考えている。
浜崎あゆみのファンは、2016年現在で30〜40代の人間が主体だろう。
仕事と子育てに忙しい世代だ。
浜崎あゆみが例えば10年前に結婚して子供を作っていれば、子供を作った行動自体、共感され、憧れの対象となり、より支持を集めたはずだ。
 
それが、彼女が人気を不動のものとするために必要なことだった。周りをリードすることだった。
娘でもできれば、いや息子だったとしても、浜崎の人生をより輝かせてくれる存在になっただろう。
親子共演とかも期待できるし、ファンもその成長を楽しみにできる。
しかし、今だに浜崎には子供がいない。
ファンは、「あゆ、何してんの?」と思っているのだ。
ファンは、特にファミリーを大事にするヤンキー層はみんな早々に結婚してしまった。子供も二人作った。子育てに忙しい。でも理想的だ。年老いて死ぬ間際に、「あれをしておけば」と後悔することが、家族を作っていれば二つや三つは減るだろう。
で、あゆは?
 
芸能界であっても離婚はダサいことだと思われがちだ。しかし、離婚によるマイナスは取り戻せる。子供を作っていれば。安室奈美恵のように。
 
あっという間にCDが売れて、ファッションアイコンになり、あっという間に歌姫になった。
彼女はかつて、幸せな未婚女性としてのステータスを全て手に入れた。業界をリードした。しかし、幸せな母親になるという点で、ファンを先導することはできなかった。そして、時間が経過し、ファン世代にとって浜崎は先を走る存在ではなく、いまだに過去を走り続けている存在になった。
 
かつての勢いで、彼女はあっという間に結婚して子供を作るべきだったんだ。旦那と仲が良い方が理想的だがそれよりも、子供がいて、子供との仲が良好であること。それさえ達成していれば、きっと今みたいな批判的な報道は多くなかったんじゃないかと思う。
 
さて、浜崎あゆみ「A BEST」発売から15周年。歌手デビューからは18周年。
前半は走り抜けて来たという感じだけど、後半は停滞していたイメージ。
でも、楽曲がすごくいいのは知っている。
あゆの単体のライブは今まで行ったことがない。一度行ってみたいと思っていた。
 
この夏、初めて行ってみようかと考えている。
 

半沢直樹の大ヒットで浮上したジャニーズ不要論

半沢直樹がまだまだ話題である。
書店では、続編の「ロスジェネの逆襲」が売上1位継続中だし、ドラマ原作の2冊も10位以内を維持し、売れ続けている。


子供の小学校の男子の間では、「倍返しだ!」が大流行らしい。
(面白いもので、女子の間ではハヤっていないらしい)


最終回の視聴率42.2%は驚異の数字で、年末の紅白歌合戦とどちらが勝利するのかが今から話題になっている。年末が近づけば、再度盛り上がるだろう。


確かに、面白いドラマだった。原作も読んだが、素晴らしいエンターテイメント作品だった。原作に比べてドラマが劣っていない、むしろドラマの方が面白いと思わせる作品はなかなかない。


その理由は、大抵の作品は連続ドラマではなく映画化されてしまうということだ。1冊の小説の長編を、2時間弱の映画にして、その中で面白さを構成するストーリーを描ききるには、尺が足りないということだ。


比べて、連続ドラマだと、例えば今回半沢直樹では、1冊の本がドラマ5話分で描かれている。
1回が40分ほどで、連続ドラマの場合は時間を延長することができるため、要所要所でその手法を使い、ドラマを描ききるために時間を確保している。結果、半沢直樹の1話から5話の合計時間は260~280分ぐらいとなり、実に4時間半かけて1冊の本の内容を描き出していることになる。この、原作の面白さをあますことなく、ていねいに、時間をかけて視聴者に見せようとしたところに、勝利の第一のカギがあると思われる。


ポイントはもう1つあり、それが役者の力である。
よく言われるように、確かに堺雅人香川照之の演技は鬼気迫るものがあり、引き込まれた。他に、違和感のある配役はほとんどなかった。壇密は当初人気だけの配役かと思われて怪しかったが、小説版よりも重要な役回りとなったキャラクターを違和感なく演じていたと思う。あのキャラクターはストーリー構成上必要で、それこそ上戸彩には演じられないキャラなので、壇密で正解だろう。演技力さえ付いてくるのであれば、どんなタレントでもいいが、どうしても華のある女性が必要だった。


あと、鶴瓶が役をしている半沢の父の写真が額縁にはいって掲げられているところは笑ってしまった。


違和感を感じたとすればそのくらいだ。お笑い芸人も数人出ていたが、何の違和感もなくハマっていた。


それを言うと、ジャニーズも一人、いたらしい。
Hey! Say! JUMP」のメンバーである中島裕翔が半沢の部下役だった。しかし、ジャニーズっぽい空気感はなかったので、違和感なくハマっていた。


さて、重要なところは、キムタクはおろか、良く知られているようなジャニーズメンバーで視聴率を稼ごうというところが見られない点である。また、AKB48のような女性アイドルもいなかった。つまり、男性/女性問わずアイドル票はばっさり切り捨てている。その判断が功を奏して、半沢直樹がここまで支持されるに至ったと考えられる。重要なのは、「話はどうでも良くてそのアイドルの映像が見たいという視聴者を集めること」ではなく、「面白く重厚なドラマをきちんと見たいという視聴者を集めること」だからだ。


逆に、堺雅人が出るから、香川照之が出るから、と見た層もいるだろう。おそらくその層は、どちらかというと映像が見たいだけでなく、演技に注目する人の割合が高いだろう。だから、その層が半沢直樹にはバッチリハマると思う。


逆に、視聴率目当ての男性/女性アイドルを半沢直樹に出していれば、悲惨なことになったのではないだろうか。あれだけ演技力のある役者陣のなかで浮ついた演技をすると目立つ。そうならなくて良かったと心底思う。


ドラマ・映画はまず本、次に役者というのは正しいと思う。まず面白いストーリーありき。次に、それをきちんと観客に向けて再現するために演技のプロを使う。
もちろんアイドルの全てが演技に難があるとは思わない。味のあるいい役を演じられるタレントもいる。それはそれで、ハマり役になることは大いにあると思う。ハマる役があれば、それでいい。それは、本人も監督も観客も幸せになる構図だ。


しかし、あるアイドルが人気があるので、その人気にあやかって、まず出演を決めよう、次にどんな本にするか考えよう・探そうとするのは「真逆」であり「筋違い」だということだ。


もちろん、本ありきのドラマ作りが進めば、おのずと、俳優・役者を本業としている人たちが主に採用され、脚光を浴びる確率は増えると思う。しかし、それが正しい姿だと思う。結局それが観客・視聴者が求めていることなのだ。それを、今回半沢直樹は証明したのである。

アリの経済活動

いつの間にか、アリが進化を遂げており、知性が芽生えさせたというニュースがマスコミを賑わせました。


そのようなアリは、はじめ少数だったと思われますが、あっというまに旧世代のアリを駆逐し、今や凄まじいスピードでその勢力を伸ばしました。


ただ、人間に害がある訳ではないので、人間は何の働きかけも行いませんでした。


そうして、知性を獲得したアリは農耕や物々交換をするようになります。場所によっては言葉を話す種もあるようです。キーキー音を立て、何かコミュニケーションを取っているのです。


そのうち、ものづくりを始め、貨幣ができ、アリが経済活動を行うようになりました。人間の技術を真似して、鉄道や交通も発達しはじめます。飛行機すら作るようになります。アリが電気を活用するようになります。地下に有線を整備し、アリのコロニーとコロニーが繋がるようになります。じきに、彼らも無線技術を活用するようになります。彼らは電波ではなく、振動と光を使って無線通信を行うため、人間が使う電波とは干渉しません。今や、アリもスマートフォンをちまちま活用しています。


そんな風に、経済活動をしています。アリなのに、可愛いですね。そんなに技術を発展させて、何がしたいんでしょうか。


もちろん医療も発達していますから、アリの平均寿命も伸びました。しかし、人間にとっては微々たる違いです。


アリがそんなに賢くなっても寿命が伸びても、人間に踏みつぶされれば終わりです。結局、経済発展なんかしても、人間にはアリの区別はつきませんからね。人間がちょっと戦争でも始めたら、もう彼らのコロニーは終わりです。


人間はアリを小馬鹿にしていました。つかまえてきて、彼らの経済活動を小さな箱庭で観察できるようにするキットが売れていました。


しかし、運命は皮肉なものです。先に人間の方がその種の最後を迎えることになりました。それは疫病からくるものでした。アリの個体数が増えるにつれ、アリの社会では様々な疫病が発生することになりました。それは、アリの社会に大ダメージを与えましたが、彼らはなんとかそれを乗り越えるテクノロジーを身に付け、克服してきました。アリに対する疫病は、はじめ人間に影響するものではありませんでしたが、結果として、それははじめだけの話でした。人間の数よりもはるかに多い個体数を持つアリの様々な疫病が、人間にも感染するものに育つのにはそう長い時間はかかりませんでした。


それらの疫病は、世界中で同時多発的に発生しました。いつの間に、アリのコロニーが世界中に広まっていたのでしょうか? それはおそらく、アリは小さいので、どこにでも紛れ込むことができたからです。


疫病は1種類ではなく、何種類もの疫病が波状攻撃的に人間を襲いました。それは、人類の多くを死に至らしめる病でした。


そして・・・始まりました。はじめは、コントロールする人のいなくなった原子力発電所の爆発からでした。疫病はアリが運んでくることを知ったある政府は、自分の国に核爆弾を打ち込みました。


ある軍事大国の首都間近で水爆が爆発したことで、その国だけでなく周辺の数十の国々が壊滅したことは、まだ、人類の終わりを意味するものではありませんでした。


それを確実としたのは・・・結果、何が原因となったかは分かりませんが、人間が子孫を作れなくなったことでした。子孫を残せなくなった人間の最後の1代が死に絶え、人間は地球上からいなくなりました。


アリの天下の時代がやってきました。放射能に汚染された大地と水と空気はアリにとっても生易しいものではありませんでしたが、彼らはそれらを苦労して浄化しました。人間がいないので、無線通信に電波を使うことができるようになりました。人間が残した構造物や電子機器を借用して使うこともできます。しかし、それらはアリのサイズには合わないこともありましたが、それ以上に、それらはもう技術遅れとも言うべき過去の産物でした。


アリの技術はさらにさらに進化しており、宇宙にも進出し、その頑丈な体を活用して、別の星にも移住できる程でした。


しかし、彼らも人間と同じ悩みを抱えることになりました。人間に虐げられてきた自分たちが、ついに地球の支配者になることができたのです。しかし、それで得られたものは、目標の欠如でした。


他の星に移住できる程の技術を持つとは言え、隕石が衝突してくるわけでもないため、切羽詰って移住するモチベーションはありません。とすると、地球という閉ざされた星の中で、ただ同種族の中で協力し合い、時に対立し、戦い、生活をする。日常には多少政治・社会・生活の中で変わったことはあれど、全体でみると特になにも代わり映えしないまま長い長い時が流れていくだけ。人間のいない、アリを中心とした世界。


彼らも人間と同じ悩みを抱えることになりました。何のために生きているのかが分からないのです。


そこで初めて人間の哲学書が脚光を浴びることになりました。そして、宗教が再発見されることになります。そうして、すべてのアリが、宗教を持つようになるのです。